チラー徹底解説!
研究・産業に欠かせない冷却装置とは?
研究室や製造現場で、「チラー」という言葉を耳にしたことがありますか?
私たちの身の回りには、温度を一定に保つことが不可欠な機器がたくさんあります。
そんな精密機器の性能を最大限に引き出し、安定稼働を支えるのが「チラー」です。
今回は、この縁の下の力持ちであるチラーの基本から、
賢い選び方、そして人気のメーカーや機種まで、分かりやすくご紹介します。

チラーの基本と主な役割
チラーとは、外部の機器に冷たい液体(冷却水やブライン液)を循環させることで、機器の温度を一定に保つための装置です。
正確な温度管理が必要な実験や、熱を大量に発生する産業機器の冷却など、幅広い用途で活躍します。
チラーを選ぶ際の重要なポイント
チラーを選ぶ際には、目的や用途に合わせて、以下の4つのポイントをチェックすることが重要です。
- 冷却能力: 必要な冷却能力(kW)が最も重要な指標です。冷却対象機器の発熱量に合わせて選びましょう。
- 温度制御精度: ±0.1℃など、機器の安定稼働に不可欠な精密さです。精密な実験ほど、高精度なチラーが必要です。
- 冷却方式: 主に「空冷式」と「水冷式」があります。空冷式は設置が容易ですが排熱があり、水冷式は排熱がなく効率的ですが別途冷却水配管が必要です。

- 省エネ性能: インバータ制御など、ランニングコストを抑える機能は長期的な利用で大きなメリットになります。
主要メーカーと人気機種
ここでは、研究・産業分野で特に信頼されている主要メーカーと、代表的な人気機種をいくつかご紹介します。
オリオン機械(ORION)
インバータ制御による高い省エネ性能に定評があります。
「RKE-G2シリーズ」は、±0.1℃の高精度な温度制御と省エネを両立しており、幅広い精密機器の冷却に利用されています。
エスペック(ESPEC)
環境試験機器のリーディングカンパニーです。
同社の恒温恒湿槽「SH-261」は、広い温度・湿度範囲に対応し、材料や電子部品の過酷な環境試験に欠かせない存在です。
東京理化器械(EYELA)
「NCC-3000A」は、インバーターシステムによる高い省エネ性能と、-10℃~80℃の広い温度範囲に対応する汎用性の高さが魅力です。
コンパクトながらパワフルな性能を発揮します。
柴田科学(SIBATA)
「クールマン C-580」は、幅248mmのスリムなボディが特徴で、限られたスペースにも設置しやすいモデルです。
外部循環に特化した使いやすい設計も魅力です。
SMC
産業用機器メーカーとして、高性能なチラーを提供しています。
特に「HRSH090A20」は、トリプルインバータ制御による卓越した省エネ効果と、±0.1℃の精密な温度安定性を誇ります。
弊社の取り扱い在庫について
中古研究機器.comでは、今回ご紹介したメーカーや機種をはじめ、様々なチラーを豊富に取り揃えております。
チラーの在庫はこちらからチェックできます。
お探しのものが在庫にない場合も、探すお手伝いをさせていただきますので、お気軽にお問合せください。
チラーは、あなたの研究や製造の安定性を支える重要な装置です。
この記事を参考に、用途に最適な一台を見つけて、作業の効率と品質をさらに向上させてください!

